下川関の趣味ブログ

趣味の話と社会人向けライフハック

【NBA】3/3~3/7 ゲームレポート

 3月に入りNBAのレギュラーシーズンも大詰めを迎えています。この時期になると下位チームは主力を全員下げて本気のタンクを始めて、4月になると順位争いに関係ないチームはプレーオフに向けてスタメンを全員下げたりするので、プレーイン未満のチームを見るなら今がラストチャンス。なんならちょっと遅い。

 ということで3月は下位チームを中心に見ています。各チーム1、2試合ずつ見ていってそのチームに対する雑感をブログで書いていこう……と思っていたのですが、兎にも角にも時間がない。平日は試合を見るだけで手いっぱいで、とても記事なんて書く時間がありません。

 そこで考えたのが、平日は試合の簡単な感想や気になったプレーをXでポストして、そのポストを備忘録代わりにして土日に記事を書くという活動スタイルですね。差し当たってナゲッツVSジャズ戦とグリズリーズVSブレイザーズ戦の試合についてポストしましたが、今回はこの2試合と昨日のセルティックスVSマーベリックス戦について書いていきたいと思います。

 

3/3 ナゲッツVSジャズ

 後半しか見ていないという前提での話ですが、終始接戦の試合でした。二コラ・ヨキッチはいつも通り、ジャマール・マレーが絶好調だったナゲッツ。マレーは8/13でスリーを決めて45点を記録しました。

 ジャズのオールスイッチディフェンスに対してジャンプシュートが決まりに決まっていました。カイル・フィリポフスキーのところで決めて行くのはいいとして、最終的にはエース・ベイリーやエリヤ・ハークレスにタイトに守られても関係なく決めていました。こればかりは仕方ない。

 同時に、ジャズのディフェンスが雑になっていた事実は否定出来ません。プレッシャーを掛けようとするあまり不要なシューティングファウルを積み重ねてしまいました。ハークレスは6ファウル、ベイリーとフィリポフスキーが5ファウルです。昨今は良いディフェンダー=ファウルしないという風潮を勝手に感じているので、それで言うと今日の試合では微妙という判断です。

 ところで、恐らく今日初めてベイリーをちゃんと見たのですが、素晴らしい選手だと思いました。ポテンシャル枠のドラフト4位という前評判でしたが、しっかりチームプレー出来るウィングで、何よりスイッチしてヨキッチを守った時のポストディフェンスは結構えげつなかったですね。圧倒的運動量でパスを入れさせないタイプの守り方はサンダーのジェイレン・ウィリアムスと重なりました。ジャズにはコディ・ウィリアムスもいるんですけどね。試合に出てましたかね。

 ハークレスは0点3アシスト2スティールで6ファウルという中々に極まったスタッツを記録しています。初めて見たのですが、去年ジャズに入団したドラフト外の26歳なんですって。今シーズンも12試合しか出場していないそうです。

 何となくテレンス・マンを彷彿とさせる選手でしたね。ガードだけどシューティングに難があって、代わりにパサーとスクリーナー役が出来てディフェンスでハッスルする、みたいな。トランジションになった時、カメラに収まらないスピードでコーナーに走るのを見て好きになりました。

 

 

 終盤キヨンテ・ジョージのドライブに対してヨキッチがファウル、これがチャレンジで覆って(疑惑のチャレンジな気はしますが)から、色々あってジャズが同点に持ち込む為のセットを実行します。スリー以外許されないという難しいシチュエーションの中でどういうデザインをしていくのか。

 NBA.comから引っ張ってきたこの動画だと最初のセットが分からないのですが、このオフェンスはアウトサイドにジョージ、ミハイリュク、ベイリーがいてポストにセンサボーがいるというポジションで始まりました。そしてアウトサイドの3人がインサイドに入りキヨンテ→ベイリーへスクリーン、ベイリー→ミハイリュクへのスクリーンという形で展開され、左コーナーにミハイリュクが駆け上がります。但しここへパスが出せず、機転を利かせたジョージが左45度でパスを貰ってターンシュートを惜しくも外す、という終わり方でした。

 このセットプレー自体は非常に良かったと思います。この試合で当たっていたジョージではなくミハイリュクで行くというところで、ナゲッツとしては読みづらい部分があったでしょう。ここにボールは渡せなかったものの、その次の策として左45度にスペースを作っていたのも良かったです。ナゲッツディフェンスとしては何とかミハイリュクのディフェンスは間に合ったところだったので、急にやってきたジョージを追える選手の準備が出来ていませんでした。結果的にタフとはいえ、その日一番当たっていたシューターにスリーを打たせることが出来たわけですから、設計としては文句なしのプレーだったと思います。

 気になったのは、やはり本来持たせたかったであろうミハイリュクにパス出来なかったという点です。ここはスクリーンを貰った後のベイリーのポジショニングに違和感があります。ミハイリュクの為にスクリーンを掛けようとするのはいいのですが、これがジャズがゴール下に作った密集地帯から少し抜けたところなんですよね。つまりディフェンダーからすれば避けるスペースが幾らでもあるわけで、結果としてスクリーンが機能していませんでした。

 これだけディフェンダーにスペースを与えてしまうと、いくらスティーブン・アダムスのような屈強な肉体があったとしても意味がありません。無理やりスクリーンを掛けようとしてオフェンスファウルを取られて試合終了にならなかっただけマシだった、設計とジョージの機転に助けられたセットプレーだったと思います。

 これを以てベイリーが駄目だという話では当然ありません。寧ろルーキーなら上級生でもない限り出来る選手の方が少ないぐらいだと思います。問題はこういう課題に対して真摯に向き合えるかどうか、その姿勢こそが一番大切なのではないでしょうか。ということでベイリーに対しては「引き続き頑張れ」というのが私の感想です。まあその前に、ジャズはフロントがちゃんとしろと思ってしまいますが。いつまでタンクしてんだって話ですよね。

 

3/5 ブレイザーズVSグリズリーズ

 ウェストの10VS11位というプレーイン対決、にしては勝率がかけ離れた両チーム。内容的にも特に危なげなくブレイザーズが勝利しました。

 どちらも怪我人が多くブレイザーズはデニ・アブディヤとシェイドン・シャープ、グリズリーズはジャ・モラントとザック・イディーといった中心選手が不在で、試合はウィング対決の様相を呈していました。その中で前半はブレイザーズのビッグマンであるドノバン・クリンガンがサイズ差を活かして無双しており本当に何事もなく試合が終わりそうでしたが、彼はO-MAXプロスパーに肘鉄をかまして一発退場します。

 元々私のクリンガンに対する評価は低かったです。スピードが遅いのは仕方ないにしてもインサイドでのフィニッシュ力にも欠ける選手で、今シーズンはスリーを打ち始めたことで本来の戦場であるはずのインサイドから逃げているように見えました。それはチームの方針でもあるので致し方ないところはありますが、「それをするならクリンガンである必要性はないよね」というのは常々感じていました。特にブレイザーズのディフェンス事情を考えると。

 ただこの試合は積極的にインサイドに絡んでいて、自信を持ってプレーしているように見えました。それは非常に印象が良くて「言ってもまだまだ若い選手、とにかく腐らず目の前のプレーに集中していけば、いつかは……」なんて思っていた矢先の肘鉄でした。凄く残念でしたね。プロスパーは確かにしつこかったですが、そうは言ってもずっとクリンガンは圧倒していたのに、なんであんなことをしてしまったのか。個人的には「ブレイザーズでのクリンガンは終わった」とさえ思った一幕でした。ブレイザーズというチーム自体がああいうプレーにクレームするイメージがないので、あんな態度取っていたら本当に居場所がなくなるんじゃないかな。クリンガンの話は一旦終わりです。

 ブレイザーズで気になったのはベンチから出てきたシディ・シソッコですね。優秀なディフェンダー揃いのブレイザーズの中で、輪をかけて異常なディフェンスをしていたのが彼でした。もう一回見れば分かるってレベルで、マンマークのディフェンスは勿論、どっから飛んできたんだって感じのヘルプディフェンスが印象的です。元マブスファンとしてはジョシュ・グリーンのディフェンスを思い出すのですが、グリーンはマンマーク自体はそこまで強力ではなかったので、やはり異常と言いたくなってしまいます。

 もうひとつマブス繋がりでいくとプロスパーでしょう。新天地で本契約を獲得し、この試合では17点9リバウンドを記録、選手として前を向ける内容です。彼といえば極まったハードワーク精神で、彼ほどがむしゃらに頑張れる選手は冗談抜きにいないでしょう。9リバウンドのうち6つがオフェンスリバウンドな事から分かるように、彼のこのしつこさがクリンガンを苦しめていました。

 そのプロスパーがセンターを務めていたグリズリーズ。マブスファンにとっては周知の事実ですが、彼はしつこいだけでフィジカルが強いかと言われれば意外とそうでもない選手です。それこそインサイドで苦戦しがちのクリンガンが無双していましたし、マンマークも実はそんなに強くない、もっといえばオフェンスリバウンドには強いけれどディフェンスリバウンドは何なら弱いぐらいの選手です。

 そしてスクリーナーとしては掛けられるけれど、中継役みたいなことは出来ないので、本当に掛けられるだけみたいな感じです。なのでプロスパーをセンター起用していたのは中々よく分からなかったのですが、ジャマイ・マシャクがスクリーナーになった途端に一瞬で6ファウルしたのを見るに、この日のメンツだとプロスパーが一番良いスクリーナーだったのかな、という風に感じました。実際のところはよく分かりません。

 グリズリーズは兎にも角にも突破力が足りないというか、自力でオフェンスを作れる選手がいないことに苦しんでいました。だからこそプロスパーのハッスルが輝いたとも言えますが、そんな中で前半はGGジャクソンが頑張ってペイントタッチしていました。ブレイザーズのディフェンダーを相手に、フィジカルなドライブから角度を変えたステップワークで見事にレイアップまで持って行っていました。

 試合を見ていると凄く腕が長く見えたのですが、調べてみると6'11.5フィート(約212センチ)だそうですね。NBA基準だと何ならちょっと短いみたいです。なぜGGジャクソンの腕が長く見えたのか、個人的な話ですがこれはちょっと気になるところですね。他の選手にはなくて彼だけが持っている何かがあるのかもしれません。

 エース役として奮闘していた彼ですが、後半になると疲れからかボールが回って来ても帰してしまうシーンが度々ありました。それでも11本もシュートを打っているので逃げていたわけではありませんが、ジャクソンのアタックがなくなると途端に困ったグリズリーズ。

 

 

 そこで台頭したのがジェイレン・ウェルズでした。ルーキーシーズンの彼を見た時は、今となっては死語である典型的な3&Dタイプの選手という印象で、自らオフェンスをクリエイトするようなシーンを殆ど見たことがありませんでした。良くも悪くもコーナーシューターに徹していて職人気質というか、少なくとも期待の若手と呼びたくなる要素は正直なかったです。それこそジャクソンや、今はもういませんがザイアー・ウィリアムスみたいな選手の方が、期待の若手感はありました。

 それから久しぶりに見たウェルズは、ジャクソンの代わりにドライブアタックするシーンがちょくちょく見られました。このプレーの質が良いとか悪いとかの話ではなくて「俺がやるしかない」という状況に対して真っ向から立ち向かった姿勢に好感が持てました。結局彼は後半だけで17点を記録していますからね。その内12点はスリーというのもまた面白いというか、調子に乗らず、かといって消極的にもならずという絶妙なバランスのプレーでした。

 言ってもたった一試合の話なので、普段彼らがどういうプレーをしているのかは分かりませんが、今のグリズリーズに必要なのはこういう「自らアタックできるウィング」だと思っています。テイラー・ジェンキンスの時と同じですね。ジャクソンとウェルズが今後のグリズリーズを引っ張るウィングになる日は来るのでしょうか。うかうかしているとビンス・ウィリアムスとセドリック・カワードに抜かれちゃいますからね。頑張ってほしいです。

 あとは……ブレイザーズのスクート・ヘンダーソン。「スキルのあるウェストブルック」という触れ込みのもと、ウェンバンヤマに次ぐドラフト3位としてNBAにやってきた彼ですが、今シーズンは12試合で11.7点を36.0%のFGで記録しています。確かにウェストブルックのFGはこれぐらいの時もざらにありましたが、ヘンダーソンは2.8リバウンドと4.3アシストですからね。蓋を開ければスキルのないウェストブルック、代わりにスタッツに見えない部分での貢献もないので……さすがにね。

 でも彼のフィジカルは素晴らしいものがありますし、数字では見えないもののシュートフォームやパス、ボールハンドリング等のベーシックなスキルは結構改善しているように見えます。ただPGとしてのゲームメイク能力は致命的で「こう仕掛けたらここが空くからパスを出す」とか「ここにパスする為にこうアタックする」みたいなシーンは一度も見たことがありません。

 だからウィングとして使えばそれなりになりそうな気はしています。その場合スクリーンを掛けられるかとか、ドラフト3位の仕事ではないとか色々と問題がありますが、少なくとも今みたいにハンドラーをやらせるのは最早可哀相です。それにウィングとしてプレーすることで、段々とボールを持っても良い仕事が出来るようになるパターンもありますし。それこそ今シーズンのクーパー・フラッグみたいに。来年が実質契約最終年なのでそろそろ契約延長の話が出そうなものですが、一体どういう結末を迎えるんでしょうか。

 

3/7 マーベリックスVSセルティックス

 ジェイソン・テイタムがアキレス腱断裂から復帰し、クーパー・フラッグと対戦するというこの試合は全米放送されるほど注目されるゲームでした。

 セルティックスはテイタムの復帰をイースト2位という衝撃的な順位で迎えたわけですが、エースとしてジェイレン・ブラウンが代役を務め、二番手三番手をデリック・ホワイトとペイトン・プリチャード、そして若手ロールプレイヤーのハードワークでそれを可能にしていました。

 なぜテイタムがいなくてもセルツは2位なのか。それは端的に言えば「選手に合わせてチーム作りをしたからだよ」みたいな回答になると思うんですが、いやいや、それが出来るチームがどれだけあるんだいって思いますよね。ある意味、優勝したシーズンよりもジョー・マズーラはHCとしての評価を上げた気がします。果たして前例があるのだろうかとちょっと思っちゃいます。

 そしてテイタムが帰ってくると、セルティックスはテイタムのチームなんだなと思い知らされるような、そんな試合でした。最初は地に足がついていないというか、試合の勘を忘れているような感じでしたが、第2Qには調整を終えて最終的には15点12リバウンド7アシストです。テイタムはスーパースターながらMVPに名前が挙がることは基本的にない選手ですが、このギアの上げ方が出来るのは紛れもなく雲の上の存在って感じがします。

 そしてクーパー・フラッグが率いるマーベリックス。すっかりチームの大黒柱になった彼は攻守に出ずっぱりで16点8リバウンド6アシストでした。あれだけ頑張って16点というのは可哀相というか、明らかにガス欠でこのシュート精度も致し方ない。せめてオフェンスかディフェンス、どっちかはチームが助けてやれよって感じです。オフェンスでいうとクレイ・トンプソンが途轍もないシューティングで助けていましたが、それに続く選手がナジ・マーシャルという辛さがあります。ブランドン・ウィリアムスも全く歯が立っていませんでした。

 マーベリックスのチーム構成についてはまた別の記事で書きたいと思っているのですが、一見攻守に万能なウィングチームに見えてどっちも中途半端に見えます。その半端な部分をフラッグが補い続けていて負担が増えている感。球団としてフラッグを中心に据えたチーム作りをしていく意向を見せているので来シーズンはどう動くのか、そして夢の2年連続ドラフト1位はあるのか。本当に1位を獲得したらさすがにクソゲー過ぎる。

 

終わり

 今回Xでポストした内容を基に記事を書くという初の試みをしてみましたが、手ごたえを感じたというか、正直これが最高効率のスループットな感覚があります。3月は年度末ということで土日に予定が結構あったりして、逆に平日の方が時間がある、みたいな変な感じなんですよね。かといって平日に試合を見てからまとまった感想を書くと他に何も出来なくなってしまうので、備忘録的にXに軽くポストするぐらいが本当にちょうどいいなと感じています。人目に触れる機会も増やせるので、今のところXを始めて良かったな、という感想です。今後もこのスタイルを継続するかは分かりませんが、とりあえず3月中は続けていきたいと思います。